ランナーのシンスプリントが治らない本当の理由 ー「使いすぎ」ではなく「足の歪み」が原因
足の専門院が教える、ランニング障害の根本原因と足元からの改善策
この記事は専門家によって監修されています
関山 宏
柔道整復師 / フォームソティックス・メディカル認定アドバイザー
千葉県千葉市稲毛区 穴川の足・膝専門せきやま整骨院 院長。足病学に基づく根本治療を提供。
「走るのは楽しいけど、練習量を増やすとすねの内側が痛む」
「シンスプリントで何度も練習を休んでいる」
「マッサージやストレッチをしても治らない」
「先生から『使いすぎだから休め』と言われた」
こんな悩みはありませんか?
実は、シンスプリントの痛みが治らない本当の理由は「使いすぎ」ではなく「足の歪み(過回内)」にあります。
こんな症状はありませんか?
☑ 走り始めや練習後半にすねの内側が痛む
☑ すねの内側を押すと痛い場所がある
☑ 休むと良くなるが、走るとまた痛くなる
☑ 練習量を増やすと必ず再発する
☑ 足の裏やかかとも痛くなることがある
☑ 扁平足気味、または足のアーチが低い
☑ シューズの内側ばかりすり減る
この記事では、なぜシンスプリントが治らないのか、その医学的理由と、足元から根本的に改善する方法を、最新のエビデンスに基づいて詳しく解説します。
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)とは
まず、シンスプリントがどのような症状なのかを理解しましょう。
シンスプリントの基本情報
症状
• すねの内側の痛み(脛骨内側の下1/3〜中1/3)
• 走り始めや練習後半に痛みが強くなる
• すねの内側を押すと痛い(圧痛)
• 重症化すると歩行時や安静時にも痛む
好発者
• 市民ランナー、陸上競技選手
• サッカー、バスケットボールなど走る競技のアスリート
• ランニングを始めたばかりの初心者
• 練習量を急に増やした時期
正式名称
脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)
英語で「Medial Tibial Stress Syndrome (MTSS)」
重要なポイント
シンスプリントは「すねの使いすぎ」と思われがちですが、
実は足の問題(過回内)が根本原因なのです。
一般的に言われるシンスプリントの原因と治療
シンスプリントについて、以下のような説明がよくされます:
❌ 練習のしすぎ(オーバーユース)
走りすぎでふくらはぎの筋肉が疲労している
❌ 硬い路面での練習
アスファルトなどの硬い地面で走るから
❌ シューズのクッション不足
クッション性の低い靴で走っているから
❌ 筋力不足
ふくらはぎの筋肉が弱いから
一般的な治療法
• 安静(練習を休む)
• アイシング
• ストレッチ
• ふくらはぎの筋トレ
• サポーター
• クッション性の高いシューズに変える
💡 これらは間違いではありませんが…
実は、これらの治療は「対症療法」であり、根本原因にアプローチしていません。
だから、休むと良くなるが、走るとまた痛くなるのです。
では、シンスプリントの根本原因は何なのでしょうか?
シンスプリントの本当の原因は「足の過回内」
シンスプリントの本当の原因、それは「着地時の足の歪み(過回内)」にあります。
過回内とは?

ランニング時、足が地面に着地すると、足首は自然に少し内側に倒れます。これを「回内(プロネーション)」といい、衝撃を吸収するための正常な動きです。
しかし、この動きが過度になると「過回内(オーバープロネーション)」となります。
足首が内側に過度に倒れることで、すねの骨(脛骨)が内側に捻れ、すねの内側に炎症が起こるのです。
シンスプリントは「すねの問題」ではなく「足の問題」
🔬 医学的エビデンス
シンスプリントは「すねに痛みが出る症状」ですが、実は足の問題であるオーバープロネーション(過回内)が原因です。
後脛骨筋腱は膝裏からすねの横を通って足の裏にまわりこみ、内側アーチの運動を作り出すための主役級の重要な筋・腱です。
オーバープロネーションの足は、かかと周りの関節が崩れることで内側アーチが低下し不安定になります。骨格で支え切れない部分をこの筋・腱がサポートしようと過剰なストレスがかかります。
足裏から引っ張り続けられることで、すねに付着している部分に炎症を起こすのです。
過回内がシンスプリントを引き起こすメカニズム
1. 脛骨への圧迫力と回旋力
過回内により脛骨に圧迫力と回旋力がかかり、脛骨内側部に炎症が発生します。
2. 筋肉への過度な牽引力
過回内により脛骨内側に付着する筋肉(後脛骨筋など)に過度の牽引力がかかり、付着部の炎症と疼痛を引き起こします。
3. 足のアーチの崩れ
過回内により足のアーチが低下すると、後脛骨筋が足のアーチを支えようと過剰に働き、すねの付着部に負担がかかります。
なぜ「走りすぎ」と言われるのか?
過回内があると、着地のたびにすねの内側に異常な負担がかかります。
走る回数が増えれば増えるほど、この異常な負担が蓄積されるため、「走りすぎ」と診断されるのです。
しかし、本質は「走る量」ではなく「着地時の足の歪み」です。
だから、休んでも根本原因が解決されていないため、走るとまた痛くなるのです。
💡 つまり…
シンスプリントは「すねの使いすぎ」ではなく、
「足の過回内」による着地時の異常な負担の蓄積が根本原因なのです。
だから、すねだけを治療しても改善しないのです。
→ 過回内について詳しくは「足の大きな問題・過回内」をご覧ください
過回内がシンスプリントを引き起こす【5段階のメカニズム】
足の過回内が、どのようにシンスプリントを引き起こすのか。
そのメカニズムを5段階で解説します。
過回内がシンスプリントを引き起こす流れ
ランニング着地時、足首が内側に過度に倒れる(過回内)
着地のたびに足首が内側に過度に倒れ込み、足のアーチが潰れます。
これは「足首が内側に過度に傾くオーバープロネーション」という代表的な要因です。
脛骨(すねの骨)が内側に捻れる
足の過回内により、すねの骨(脛骨)が内側に回旋(捻れ)します。
過回内により脛骨に圧迫力と回旋力がかかり、脛骨内側部に炎症が発生します。
後脛骨筋が過剰に引っ張られる
過回内により足のアーチが低下すると、骨格で支え切れない部分を後脛骨筋がサポートしようと過剰なストレスがかかります。
後脛骨筋は膝裏からすねの横を通って足の裏にまわりこむ重要な筋肉です。
足裏から引っ張り続けられることで、すねに付着している部分に負担がかかります。
すねの内側の筋肉付着部に炎症が起こる
過回内により脛骨内側に付着する筋肉に過度の牽引力がかかり、付着部の炎症と疼痛を引き起こします。
これがシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)の正体です。
すねの内側の骨膜や筋肉付着部に炎症が起こり、痛みが発生します。
走るたびに痛みが悪化し、慢性化する
過回内がある限り、着地のたびにすねの内側に異常な負担がかかり続けます。
走る回数が増えれば増えるほど、炎症が蓄積され、痛みが悪化します。
休むと一時的に炎症は治まりますが、過回内が改善されていないため、
走るとまた同じメカニズムで痛みが再発します。
これが「休むと良くなるが、走るとまた痛くなる」という慢性化のメカニズムです。
結果: シンスプリントの慢性化、練習量の制限、パフォーマンスの低下
つまり…
ランニング着地時に足首が内側に過度に倒れる(過回内)
↓
脛骨が内側に捻れる
↓
後脛骨筋が過剰に引っ張られる
↓
すねの内側の筋肉付着部に炎症が起こる
↓
走るたびに痛みが悪化し、慢性化する
つまり、シンスプリントの根本原因は「足の過回内」にあるのです。
だから、すねだけを治療しても改善しないのです。
→ 運動連鎖について詳しくは「過回内と運動連鎖」をご覧ください
なぜ一般的な治療ではシンスプリントが治らないのか
休養、アイシング、ストレッチ…なぜこれらの治療では根本的に改善しないのでしょうか?
一般的な治療が効かない理由
❌ 休養だけでは根本解決にならない
休むことで炎症は治まりますが、過回内という根本原因は残ったままです。
走り始めればまた同じメカニズムで痛みが再発します。
「休む→走る→痛む→休む」という無限ループに陥ります。
❌ アイシング・ストレッチは対症療法
アイシングやストレッチは、炎症や筋肉の緊張を和らげる効果がありますが、
着地時の足の歪み(過回内)は改善できません。
一時的な症状緩和にはなりますが、根本解決にはなりません。
❌ 筋トレだけでは改善しない
ふくらはぎの筋トレは重要ですが、過回内による脛骨の捻れは筋トレでは矯正できません。
足のアライメントが崩れたまま筋トレをしても、間違った動きを強化するだけです。
❌ クッション性の高いシューズだけでは不十分
クッション性の高いシューズは衝撃を和らげますが、
足の過回内そのものは防げません。
むしろ、柔らかすぎるシューズは足が不安定になり、過回内を悪化させることもあります。
なぜ改善しないのか、その答えは…
これらの治療はすべて「すねに対する対症療法」であり、
根本原因である「足の過回内」にアプローチしていないからです。
原因を取り除かずに結果だけを治療しているようなものなのです。
シンスプリントを根本から改善する3つのアプローチ
では、どうすればシンスプリントを根本から改善できるのでしょうか?
答えは「モノ・カラダ・プラン」の3つのアプローチで、過回内をコントロールすることです。
⚠️ 重要なポイント
シンスプリントを根本的に改善するには、
着地時の足の歪み(過回内)をコントロールする必要があります。
そのためには、「モノ(インソール)」「カラダ(整体)」「プラン(運動指導)」の
3つを組み合わせたトータルケアが必要です。
当院のシンスプリント改善アプローチ
アプローチ1: モノ(医療用インソール)
着地時の足の歪みを物理的に修正
🔬 エビデンス(科学的根拠):
• インソールを履くことで回内している足を正しいポジション(ニュートラルポジション)に保ち、脛骨への負担を減らすと考えられています
• アーチの低下による足底腱膜のテンションが緩み、指関節の屈曲にかかる抵抗が弱まることによって、脛部の負荷が低減します
• インソールはシンスプリントの予防効果が期待できる数少ない予防法の1つとされています
当院で使用している「フォームソティックス・メディカル」は、足病学先進国のニュージーランドで開発された医療用インソールです。
フォームソティックスがシンスプリントに効果的な理由:
• 足をニュートラルな位置に矯正し、過回内をコントロール
• 着地時の足の歪みを物理的に修正
• 脛骨の内側への捻れを防ぐ
• 後脛骨筋への過度な負担を軽減
• すねの内側への異常なストレスを減少
• 着地衝撃を適切に分散
• 使用し続けることで再発防止につながる
⚠️ 重要:
市販のインソールやクッションだけのものでは、過回内をコントロールできません。
医療用インソールによる足のアライメント矯正が必要です。
当院では、あなたの足の状態に合わせて適切なインソールをフィッティングします。
アプローチ2: カラダ(整体)
膝や股関節に残る歪みを調整
インソールで足元を整えた後も、長年の過回内により膝や股関節に歪みが残っていることがあります。
整体のアプローチ:
• 足首・足指の可動域を改善
• すねの筋肉(後脛骨筋など)の緊張を緩める
• 股関節・膝関節の動きを改善
• 骨盤のアライメント調整
• 正しい歩行・ランニングフォームの習得
• 体幹の安定性向上
• 炎症部位の早期回復を促進
アプローチ3: プラン(運動指導)
正しいランニングフォームと再発予防
インソールと整体で足元を整えた上で、正しいランニングフォームと練習プランを指導します。
運動指導の内容:
• 正しいランニングフォーム指導
• 着地の仕方
• 適切な練習量の設定
• ストレッチ・ウォーミングアップ指導
• 筋力トレーニング指導(正しいアライメントで)
• シューズ選びのアドバイス
• セルフケア方法の指導
モノ・カラダ・プランの3つが揃って初めて根本改善
インソールだけでも、整体だけでも、運動指導だけでも不十分です。
3つを組み合わせたトータルケアが、シンスプリントの根本改善と再発予防には必要なのです。
痛みを我慢しながら走るのをやめ、足元を整えることで、
長く快適にランニングを楽しむ未来を手に入れましょう。
今すぐできるセルフケア
根本改善には足からのアプローチが必要ですが、今日から始められるセルフケアもお伝えします。
1. 痛みがある時は無理せず休養
炎症がある時に無理に走ると悪化します。まずは炎症を鎮めることが優先です。
2. アイシングと患部の安静
練習後、すねの内側が熱を持っている場合は10〜15分アイシングしましょう。
3. ふくらはぎのストレッチ
壁に手をついてアキレス腱とふくらはぎをゆっくり伸ばしましょう。1回20秒×3セット。
4. 急に練習量を増やさない
週の走行距離は前週比で10%以内の増加にとどめましょう。
⚠️ 注意
これらはあくまで応急的なケアです。
根本原因である「過回内」を改善しなければ、
走るとまた同じメカニズムで痛みが再発してしまいます。
「休んで良くなった」と思っても、根本が改善されていなければ、また元に戻ってしまうのです。
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「足元から」根本改善
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まとめ: シンスプリントは足元から改善できる
シンスプリントの痛みが治らない本当の原因は、着地時の足の歪み(過回内)です。
改善しない理由
❌ 休養だけに頼る
❌ アイシング・ストレッチだけを行う
❌ 筋トレだけを頑張る
❌ クッション性の高いシューズに変えるだけ
❌ 「使いすぎだから」と練習量だけを減らす
→ 根本原因の「過回内」と「着地時の足の歪み」が改善されていない
根本から改善するために必要なこと
✅ 足の状態を詳しく評価(歩行・ランニング分析)
✅ 医療用インソールで過回内をコントロール(モノ)
✅ 足をニュートラルな位置に保つ
✅ 着地時の脛骨への負担を軽減
✅ 整体で膝・股関節の歪みを調整(カラダ)
✅ 正しいランニングフォームを習得(プラン)
✅ 適切な練習量の設定と再発予防
→ 運動連鎖の起点である「足」から改善する
「もう走れないかも」
「シンスプリントとずっと付き合うしかない」
そう諦めていませんか?
痛みを我慢しながら走る必要はありません。
足元を整えることで、シンスプリントは改善できます。
そして、長く快適にランニングを楽しめる未来を手に入れることができるのです。
千葉市稲毛区の当院が、あなたのランニングライフを全力でサポートします。
この記事の監修者 について
関山 宏(せきやま ひろし)
せきやま整骨院 院長
〒263-0043 千葉県千葉市稲毛区穴川3−3−5 大和ビル1階
保有資格
✓ 柔道整復師(厚生労働省認定国家資格)
✓ フォームソティックス・メディカル認定アドバイザー
✓ 足病学に基づく過回内評価・矯正技術 専門
専門分野
当院では、足病学(ポダイアトリー)の考え方に基づき、「過回内(オーバープロネーション)」を各種症状の根本原因として捉え、改善に取り組んでいます。
特にランナーのシンスプリントについては、「すねの使いすぎ」ではなく着地時の足のアライメント異常との関係を重視した治療を行っています。膝の痛み、腰痛、足底筋膜炎、アキレス腱炎など、繰り返すランニング障害の多くは「足元の問題」が引き金となっています。
対症療法ではなく、医療用インソール(フォームソティックス・メディカル)による足の矯正、整体による体の使い方改善、そして正しいランニングフォーム指導を組み合わせた「モノ・カラダ・プラン」のトータルケアを提供しています。
なぜフォームソティックス・メディカルなのか
フォームソティックス・メディカルは、ニュージーランドで開発された医療用インソールです。単なる「クッション」や「アーチサポート」ではなく、足をニュートラルな位置に矯正することで、過回内を根本から改善します。
研究でも、インソールはシンスプリントの予防効果が期待できる数少ない予防法の1つとされています。私自身が認定アドバイザーとして正しいフィッティング技術を習得し、一人ひとりの足の状態とランニングスタイルに合わせた最適なインソールを提供しています。
千葉市稲毛区で足と膝の専門治療を提供
当院は、JR稲毛駅よりバスで約10分、「穴川十字路」バス停から徒歩5分の立地にございます。千葉都市モノレールをご利用の方は天台駅より徒歩7分です。専用駐車場も完備しておりますので、お車でのご来院も可能です。
こんな方が来院されています:
• シンスプリントで走れなくなった市民ランナー
• 何度もシンスプリントを再発している陸上選手
• 足底筋膜炎とシンスプリントを併発している方
• アキレス腱炎で悩んでいるランナー
• ランナー膝(腸脛靭帯炎)で膝の外側が痛む方
• O脚が気になる方、変形性膝関節症と診断された方
• 外反母趾で靴選びに困っている方
• シンスプリントで部活動に支障が出ている学生
• 慢性的な腰痛で何をしても改善しない方
私の想い
「痛みを取るだけでなく、痛みが出ない体を作る」
これが当院の理念です。
多くのランナーが「シンスプリントは休むしかない」「走りすぎだから仕方ない」と諦めています。しかし、根本原因である足の過回内を改善すれば、すねへの負担は軽減され、痛みなく走り続けることができるのです。
痛みの出ている場所だけを治療しても、根本原因が残っていれば必ず再発します。足元から全身のバランスを整え、痛みが戻らない体づくりをサポートすることが私の使命だと考えています。
千葉市稲毛区で「シンスプリント」「ランニング障害」でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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